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簡単な球を簡単に取る
ここでは、簡単な配置の球を簡単に取る為に良く起こしやすいミスや勘違いについて例を挙げて説明していきます。
上の図を見て下さい。この様な配置で良く起こすミスは、8番を入れた後に9番に近付けたいという気持ちが強すぎて強いフォローショットで撞いてしまい結果手球を9番に当ててしまい残り球を難しくしてしまう事です。この場合、柔らかくゆるい押し球でAの位置に確実にポジションし、確実に9番を落とすことの出来る位置に手球を残す事が大事です。
 
 

この場合は、9番へのフリは合っているけどもフリがほとんど無くなってしまったケースです。厚くとも8番には9番に出す為のフリが付いて8番の入れも簡単な訳ですから強く横に弾くだけでAの位置に問題無くポジション出来ます。それを無理に押したり引いたりした為に9番へのポジションが取れなくなる事があります。
 
 

この場合、8番を普通に手球の中心を撞いて落とすだけで自然にポジション出来る配置にも係わらず、それに気付かずに「引くと9番に当たるから押そう」と単純な考えで押してしまい9番が難しくなってしまった例です。この様にならない為には普段から簡単な球を簡単に取ることを頭に入れておかなければなりません。

以上の様に押し球や引き球、ひねり等を使ってポジションプレーが出来てくると簡単な配置を逆に難しくしてしまって取りきれないケースが良くあります。常に一番簡単で最良なポジションを考え、最悪の事態を予測する事でこの様なミスは少なくなるはずです。これらもゲームを数こなす事で経験として覚えて行く事ですが自分が犯したミスに気付かないでいるといつまでも同じミスを繰り返す事になります。ポジションミスを犯した時は何がいけなかったのかもう1度良く考えて同じミスを起こさない事が大切です。あと大事な事は、最初に一番簡単で基本であるストップショットのコース(手球90度分離の原則)を基準に考えるという事です。



セーフティ
攻める事が難しい場合は、セーフティを考える事も大切です。セーフティとは手球と的球の両方をコントロールする必要があり非常に高度な事を要求します。またセーフティが成功して見えない隠れている球を相手に撞かすとは言っても相手に順番を回すと言う事も頭に入れておいて下さい。甘いセーフティでは上級者に簡単に返されてしまいます。ポジションミスしたので、とりあえずセーフティという様な安易な考えでは甘いセーフティになり易いので注意して下さい。

上の図は、一見するとポジションミスしたのでセーフティを選択した場面に見えますが、実は4番から5番へのポジションを出す際にトラブルになっている6番の事を考えて5番でセーフティに行ける様にポジションしています。上の図では既に4番はポケットに落ちてありませんが4番から5番へのポジションを取る際に色々な事を考えセーフティに出来る様にポジションしているのです。上図で5番は右上のコーナーに通っていますが5番を入れる為にポジションしても5番を入れる事は出来ても6番に対し完璧なポジションが出来ないとトラブルを解消する事も難しく(手球を6番9番に上手く当てないと7番か8番に隠れる可能性もあるので)セーフティも難しいと判断し、比較的簡単に厳しいセーフティを仕掛けられる5番でセーフティ出来る様にポジションしています。しかも手球の位置が少し違うだけで後述の攻めながら外した場合を想定してのセーフティ(アンドセーフ)の可能性も考慮したポジションと言えます。もし仮に5番を入れて6番でセーフティもしくは6番を入れに行って失敗した場合テーブル上のトラブルを自ら解消した上で相手に撞かせる事になります。そうなると1つのミスがゲームを左右する重大なミスになる可能性も出て来ますので上の図での5番へのポジションは最善の選択と言えます。

次の例は、相手から渡された球が図の様な場合、攻める事も出来ますが図の様なセーフティの選択も有るという一例です。上図の黒いラインの様にサイドにバンクで狙うと的球がテーブル中央付近にに残り易く危険です。もし攻めるのなら右下のコーナーに逆バンクで短い目一杯に狙いもし外しても的球が右側の短クッション沿いに(出来れば中央付近に)残る様に狙う事をお勧めします。

アンドセーフ(2way)
アンドセーフ(2wayと言う事もあります)とは、外した時にセーフティになる事を考えた攻撃の事です。但し、入れと守りを同時に考える訳ですから、両方考えると入れも守りも疎かになる様なら入れ一本、守り一本に絞って集中する事も大事です。もし難しいショットしか選択肢が無い時、どのショットを選択するか考慮する上で、入れの難易度やポジションに加えて外した場合の配置も考える頭の柔軟性が大事になってきます。前述のセーフティの項でも少し触れましたが、難しいショットで攻める場合、外した際の残り球も考える事が大事です。
※アンドセーフは抜けた時のセーフティと言う意味で抜けのセーフティ、抜けセーと呼ぶ場合があります。

次に、入れが難しい時のポジションプレーについて説明します。上の図を見て下さい。7番を直接左上のコーナーポケットに狙って引きの右ヒネリで8番にポジションしようとしています。しかし、7番を入れる事自体が難しい上、残りの的球が3つという状況でこの様なリスクの高いショットをする割には7番を外した際の手球のポジションが甘すぎます。このポジションに手球が残ってしまう残り3つを取り切られてしまう可能性が高い捨て身のプレーと言えます。そこで7ボールを下のサイドポケットにバンクショットで狙う事で7ボールを入れる事自体は難しくなりますが、7番を外した後相手は隠れた7ボールを狙う事になります。もし運良く7番が入っても8番へのポジションが出ているので残りを問題無く取りきれる筈です。この様に危険を察知し回避できる頭の柔軟性もビリヤードには大事になってきます。ゲームに勝つ為には、常に色々な状況を想定しリスクを少なくする事も大事です。
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